ヨシヒコ、銀魂・・・。なぜ福田雄一監督・脚本作品がウケるのか。 |

ヨシヒコ、銀魂・・・。なぜ福田雄一監督・脚本作品がウケるのか。

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現在、「るろうに剣心」に匹敵するほどの興行収入をたたき出している大ヒット公開中の映画「銀魂」で監督を務めた福田雄一氏の作品がなぜ面白く、ウケるのか、その秘密に迫っていきたいと思います。

福田雄一とは

栃木に生まれた彼は小学生時代から台本を自分で書いたコントを披露するなど脚本家としての片鱗を見せていました。

その後はゴルフに夢中になりゴルフ部のある大学に入学するも高額な部費や自分の腕前からゴルファーの夢をあきらめました。

そんなあるとき、小学生時代の思い出が蘇り演劇部に入り劇団を旗揚げ。

その後放送作家となり数々のバラエティ番組の構成を経てその経験を生かしコメディドラマを手がけるようになったようです。。

彼の生み出す一風変わった作品たち

33分探偵

33分探偵も彼の脚本であることをご存知でしょうか。

「犯人はすでにわかっているがCMを除いたドラマの放映時間である33分をなんとかもたせる」という趣旨のドラマです。

また続編も製作されましたがそれらは「次シーズンのドラマまでもたせる」という要素も加えられるなどそのメタフィクション要素が当時としては非常に珍しいものでした。

女子ーズ

今ではきっとそろえることのできない女優たち5人を主人公に迎えた作品です。

戦隊ヒーロー(ヒロイン)ものをパロディしたこの作品は、現代の女子にありがちな話題でなかなか5人そろわない・・・という主題が描かれます。

勇者ヨシヒコシリーズ

言わずもがな彼の名を一躍有名にしたのがこの作品でしょう。

あの大人気RPGをなにからなにまでパクッているのに低予算だからなにもかもがハリボテというギャップ。

なのに主人公や各話に登場する適役は豪華という幾重にも重ねられたギャップにつぐギャップがこの作品の見所です。

なぜ彼の監督・脚本作品はウケたのか

一見グダグダに見えるセリフや間

ドラマや映画とは本来ある程度のお金をかけて、たとえそれがコメディでもきっちり台本を用意してそのとおりに役者に読ませ役になりきらせることから始まります。

しかし福田雄一氏はそれをさせないのが魅力といえます。

代表作勇者ヨシヒコシリーズではアドリブとも台本ともわからないセリフや間があります。

とくに佐藤二朗の演技には驚かされます。

あれは完全に素の彼にしか見えないのです。

彼の演技に他の役者が笑ってしまうこともしばしば。

シリアスな場面でもギャグシーンのことがよぎってむしろ深刻な場面のほうが面白く見えてしまうこともしばしば。

視聴者が求める役者の素顔

役者をゲストに呼んでどんな家に住んでいて、どんな生活をしていて、普段どんな口調で、どんな性格なのかを追及する番組がいくつかありますよね。

そのどれもが長寿番組であることからわかるように、その役者を好きな人は、その役者の「素」が見たいものです。

そしてこの福田雄一という人はその「素」を、普通役になりきらせるはずのドラマや映画で見せてしまうのです。

「銀魂 ミツバ篇」の特番でも「役者がセリフを間違えてもそのまま続けるのが面白い」と語っています。

作中で役者が思わず笑ってしまったり、その笑いをこらえているようなその「素」の表情を引き出すようなシチュエーションを作ることが彼の魅力でもあると思います。

「スーパーサラリーマン 左江内氏」でもアドリブを多用し、役者たちがふきだしてしまうシーンがいくつもありました。

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役者を以って初めて役が完成する

彼の起用する俳優陣はどなたも個性的な人ばかりです。

とくに福田組としてよく名の挙がるムロツヨシ佐藤二朗らはなかでも個性が強く、他のドラマに出たときも「あの時みたいな演技で」と注文されることも少なくないようです。

彼の作る役は特定の役者の持つポテンシャルを最大限に生かすものであるのです。

ヨシヒコといえば、山田孝之

ムラサキといえば、木南晴夏

ダンジョーといえば、宅麻伸

メレブといえば、ムロツヨシ

彼、彼女ら以外にその役に適した人間は思いつきませんよね。

訴えられないギリギリのラインを攻める&度重なるメタ発言

とにかくいろんな作品をパクパロディしまくるのも彼の魅力です。

ヨシヒコシリーズではとくにそれが顕著に現れています。

第三シリーズではファイナルファンタジーからはじまり、モンスターハンタースーパーマリオブラザーズなど・・・。

マリオにいたってはモザイクをかけてまで登場させていました。

当然作品名はピー音で隠される始末。

そんなギリギリを攻める姿勢が視聴者にいままでにないハラハラドキドキ感を与え、次はどんな危ないことをしかけてくれるのだろうという期待感をあおり、次回作へのリピーターを増やすことに成功しています。

だからこそ銀魂があそこまでヒットしたのも「あの福田雄一監督ならワンチャンあるかも・・・。」といままでの作品を見てきた人に思わせたからというのが大きいと思います。

加えて、銀魂という漫画が彼の作風にとてもよく似た作品であったこともヒットの秘密ですね。

そして「メタ発言」も彼の作品には度々登場します。

「メタ」とは「メタフィクション」のことでつまり、

作中で登場人物が、その作品が作られたものであるということをわかった上での発言をすることを言います。

「あと一話残っているからあいつはたぶんラスボスじゃない」

みたいな発言がヨシヒコシリーズでもありました。

そんなこと言わせていいのかよ!と思わせるのもファンを増やす秘訣かもしれません。

まとめ:さらに活躍し続ける福田雄一監督

彼の作品はこれからもまだまだ人々を魅了することでしょう。
すでに公開予定であったり、製作が決定しているものでは

「斉木楠雄のΨ難」「聖☆おにいさん」があります。

どちらも漫画原作でファンの多い作品ですが彼のことですからきっと裏切らない作品を作ってくれることと思います。


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