決して親の価値観に従い続けてはならない。自立の第一歩は「親を疑う」こと |

親と親の価値観は必ずしも善ではない。自立の第一歩は「親を疑う」こと

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親の服従

子供にとって親は絶対服従の対象で、その価値観、考え、言動はなによりも正しいものであると思っています。

叱ってくれればそれが悪いことだと認識し

誉めてくれれば正しいことだと認識し

こういう風に生きてほしいと言われればそれが自分の進むべき道だと認識します。

親は人生の道案内人です。

たとえ第三者から見たら進んではならないと思われるような道でさえ、親が指し示す道なのだからと疑いもせず進んでいきます。

親を疑わない理由

「自立したい」と思い立ったとき、今まで培ってきた価値観はなによりも障害となります。

仮にもお腹を痛めて産んでくれ、自分を養うために働き、食事を与えてくれた

そんな親によって植えつけられた価値観を疑うことは、自分の考え方、生き方を疑うことになりますから。

そしてそんな親の考え方が世間一般から見たとき案外普遍的なもので、間違っているとは言いがたいこともあるのです。

僕の親の話

ここで僕の両親について話をしましょう。

僕の家庭は決して裕福とは行かないまでも、それなりに満足のいく生活をさせてくれました。

一日三食与えられ、誕生日やクリスマスには欲しかったものを与えられ、幼稚園から高校まで順調に進学させてくれました。

僕の親が常日頃から僕に言っていたことは、「勉強だけはやっておけ」ということでした。

今でもこの考え方に間違いがあるとは思いません。

しかし親がこう言った理由は「自分たちが行けなかった大学に行ってほしい」という期待からでした。

その期待通り僕は大学に合格し、入学する運びとなりました。

ここまで聞いたら「あなたの親はなんてすばらしい人たちだろう」と思うことでしょう。

では僕の両親に「満足に大学にいかせるだけの予算」がなかったとしたらどうでしょうか?

僕の両親は仕送りなしに「奨学金」と「アルバイト」で大学へ通うことを僕に強いたのです。

僕の兄が同じように奨学金とアルバイトをしながら(休学を経て)なんとか卒業できたから

「お前もできるだろう」というあて推量でそのように考えたようです。

兄だって満足に勉学に励むことのできない状況で悩み、休学をした上でなんとか卒業したのに

なぜ僕が何の問題もなく大学に通うことができると思ったのでしょうか?

結局「自分ができなかったことをやってほしい」というエゴを押し付けただけです。

それが自分の幸せになり、子供のすべきことだと思っていたのでしょう。

しかし大学に行くかどうか、卒業できるかどうかは親の課題ではなく、子供の課題です。

課題の分離

アドラー心理学に「課題の分離」という考え方があります。

大学に行くかどうか、勉強するかどうか、卒業するかどうか、

これらはすべて子供の課題です。

これらの課題に親が「行きなさい」「しなさい」と指図することは子供の課題に土足で踏み込んでいるような行為です。

ということをアドラーは説いています。

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つまるところ「人は他人の期待にこたえるために生きるのではなく、自分のために生きろ」ということです。

「自分は他者のために生きず、また他者も自分のために生きない」

これが対人関係においてあるべき形なのです。

自立の第一歩は親に嫌われること

加えて、アドラーは「自由とは、他者から嫌われることである」とも言っています。

僕はこの「自由」は「自立」に、「他者」を「親」に置き換えることができると思います。

子供はやはり「親には嫌われたくない」という思いがあります。

「嫌われたくないから勉強する」「嫌われたくないから学校へ行く」

と同時に

「親だけは嫌わないから甘えられる」

という思いもあります。

だからこそ引きこもりだとかニートだとかいう人間も生まれるのだと思います。

この「嫌わない」「嫌われたくない」という状態を脱することができて初めて子供は「自立」を達成するのです。

まとめ:親を疑う

・親の価値観は絶対に正しいものではないと認識する

・今達成しようとしている目標が「親の期待の押し付け」になっていないか確認する

・進学や就職は親の課題ではなく子である自分の課題だと認識し、自分自身で答えを出す

・たとえその答えが親が反対するものであっても親の課題ではないことを説得し、嫌われることも厭わないと考える

なんにしろまずは「考える」「疑う」ことから始めましょう。

今の家庭、家計でこの課題を達成することは、自分にできるだろうか、

できないとして自分がすべきこと、やりたいことはなんだろうか

親の言い分が、ただのエゴ(期待の押し付け)ではないか

厳しい言い方ですが結局、親と子は他人です。

あなたはあなたのしたいことをして生きていいんです。

そのとき「親がもっと引き止めていたらこんなことにならなかった」とか言い訳をするなら

あなたはまだ「自立」を達成できていないことになります。

自分の課題を自分の意思で自分の責任で、達成することを考えてこそ「自立」と成るのです。

そして子供が進学や就職を控えているご両親もどうか、子供に期待を押し付けず子供がどうしたいかを聞いてあげてください。

どこまでの援助ができるかどうかは親の課題です。

「お父さんたちはここまで助けられるけど、これ以上は支援できないよ」

という話し合いをしっかりしてあげてください。

いつのまにか自分たちが思っているより子供は自分のことを考えているものです。

どうか話し合いや課題の分離をしてください。