人を嫌いになるのは好きな人がいるから【中道を行く物事の捉え方】 |

人を嫌いになるのは好きな人がいるから【中道を行く物事の捉え方】

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前回こんな記事を書きました。

あなたは人の悪口を言いますか? 自分は言っていないつもりでもふと...

人の悪口を言わないようにするには、その人より劣っていることを認めてそれでもその人より勝っていると思う部分を心のよりどころにするということと、人を貶す自分が卑しい人間であると自覚することについてご説明しました。

今回は「人を嫌いになるのは好きな人がいるから」という逆説的なタイトルをつけまして、その他についても言える

「両極端の状態であるから、もう片方の状態が生まれる」

ということについてご説明していきたいと思います。

人を嫌いになる原因

人を嫌いになる原因として広く一般的に言われていることは

・嫌っている人に自分の中の嫌いな要素を見出してしまうから

・期待にこたえてくれないから

・嫉妬や軽蔑から

・自分の平和や安全を脅かすおそれがあるから

・相手が自分を嫌っていると感じるから

というようなことです。

もちろんこれらの中には心理学的に立証されていることもありますから原因として正しいものだと思います。

そしてこれらはひとつの考え方に収束すると思います。

それは

(自分を含む)好きな人が存在するから

ということです。

「比べる」ということ

好きな人、というのは何かしら好きになる部分があってこそ好きになるものです。

そして嫌いになる人、というのはその「好きになる要素」が欠如しているから嫌いになるわけです。

「あの人は私と考え方が同じだから好き、だけどあの人は価値観が合わないから嫌い

「自分にはこんな素敵な部分があるのにあの人にはそれがない、だから嫌い

そんな風にして好きな人と比べたときに、好きになる要素がないと嫌いになってしまうわけです。

「好き」がないから「嫌い」もない

つまり「好きな要素」がなければ「嫌いな要素」もなくなるわけです。

好きな人を作らないなんて寂しい

そう思いますか?

でも人を絶対に嫌いになりたくないなら、こうするしかないと思っています。

顔が可愛い、だから好き

顔がブサイク、だから嫌い

こんなの理不尽ですよね。

だから僕は顔が可愛い人を好きでも嫌いでもないと思いながら過ごしています。

もちろんそんな風に過ごしていても

「この人は顔が整っているなぁ」

と思うことはあります。

だからといって好きになるわけでも嫌いになるわけでもありません。

顔が可愛い

顔がブサイク

そう思ってしまうのはもう仕方がありません。

この時代に生まれ「整っている」とされる顔を嫌というほどテレビやらのメディアで見てきて形成された価値観を、いきなりすべて取り払うことは難しいことです。

親や周りの環境に影響され培われてきた考え方や価値観もまた同じように、捨て去ることは難しいものです。

それならせめて、次の「好き嫌い」の段階まで進まないように心がけることだけできるようになりませんか?

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「中道」を行く

僕を救ったブッダの教え 先日記事にも書きましたとおり、ぼくは一時期う...

こちらの二つの記事でも書きましたが

人とは常に「正か負か」「善か悪か」「苦か楽か」両極端のどちらかの状態にいようとします。

だからこそもう片方の状態を忌み嫌ってしまうわけです。

それならどちらにも偏らず、真ん中にいたほうが認められないことに怒ったり、悲しんだりしなくなりますよね。

これを仏教用語で「中道」と呼びます。

厳しい苦行は悟りを開くのに正しい道ではなく、過度に豪勢な暮らしもまた悟りを開ける道ではない。

そうブッダは気づきました。

悟りを開くには

正しい見方

正しい考え

正しい言い方

正しい行い

正しい生活

正しい目的

正しい心

正しい瞑想

この八つを実践することである、と言っています。

ここで言う「正しい」が「どちらにも偏らない」ということです。

「好き嫌い」だけではない中道

つまり、この世に存在するすべての事柄について、偏らないことで豊かに生きることができるわけです。

「好き嫌い」はもちろん、「生活の貧富」、「善悪」、「損得」、「優劣」、「生死」

そんなもののどちらかにこだわるから、また一方を認められなくなるのです。

「中道」≠「無関心」

好きの反対は無関心とよくいいますが、無関心というのはこの「中道」とは異なります。

決して興味を持たないというわけではなく、

興味を持った上で、どちらにも偏らないということが大切です。

人間というのはどうしてもなにかに触れる折、必ず「これ」という意見を持ちたがります。

ですからこれは非常に難しい考え方であると思います。

まとめ:疑問を持つことから

好きな人を作らない、というのが難しいならやはり嫌いな人を「嫌いでも好きでもない」という状態に持っていくことからはじめましょう。

そのあとで好きな人について疑問を持っていきましょう。

「この人のことをなぜ私は好きなのか」と問答を繰り返しましょう。

「顔が好き」なぜ好きなのか

「整っているから」なぜ整っていると好きなのか

「自分が生理的に好きな顔だから」

つまり誰かにとっては受け付けない顔かもしれない。

となるとこの人が好きなのは自分だけであって、周りの人は嫌っているのかもしれない。

自分はこの人の性格も好きだが、ほかの人にとってはどうだろうか。

そうするとこの人を好きでいることは正しいといえるのだろうか。

もちろん嫌いでいるのは間違いかもしれない。

しかし好きでいることもまた正しいといえないなら、そのどちらかに身を置くのは危険なんだ。

そう気づけたらあなたはもう誰かを嫌いになることもしないはずです。


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